誠-巡る時、幕末の鐘-



「さて、俺は帰る。見つかり次第送ってくれ」


「分かった。お前も約束は守れよ??」


「当たり前だ」




篁は霧のように消えていった。




「………それで??何で澪ちゃんがここにいるの??」


「いや、実はですね。行きたいとお願いされまして。駄目だと言う理由もなかったのでいいかなぁと」




現在、奏とナルは膝をつけてお話し中。


もとい尋問中。


レオンは横で優雅にお茶を飲んでいる。




「馬鹿か。何で私がここにいると思ってんの??」


「奏がここに残ることを望んだからでしょう??」


「…ま、まぁそうだ。そうだけども!!!当初の目的は何だ??」


「妖の異常発生の調査です」


「普通そんな調査してる時に、のこのこと連れてくる奴があるか!!」


「痛っ!!痛いですよ、もう」




いつものごとく頭を叩かれた。



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