誠-巡る時、幕末の鐘-
「皆、聞いてくれ!! 今日からここに入ることになった雷焔奏君と響ちゃんだ!!」
その時、大きな雄叫びが上がった。
(……やはり、釘をさしておかなきゃだな)
「奏君にはどこかの組に…」
(おっと!!)
「局長!! 先程、土方さんから監察方になるように言われました!!」
奏は右手を高く上げ、そう主張した。
(……嘘だけどね。まぁよく言うだろ?
嘘も方便ってな)
「は!? おめぇ何…」
「そうか!! ならば監察方だな。山崎君、島田君よろしく頼むよ」
(…よっしゃ!!先手必勝さ)