誠-巡る時、幕末の鐘-



「ちょっと情報収集に行ってくるだけですからすぐ帰ってきますよ??」




安心させるために頭を優しく撫でた。




「いい子にできますよね??鷹を呼びましょうか??」


「ううん。だいじょうぶ。いってらっしゃい」




澪ちゃんは小さな手をぱたぱたと振った。




「じゃあ、行ってきます。ナルが帰ってきたらすぐに私の所へ来るように言って下さい」


「分かった」




今日ナルはレオンに連れられて外出している。


珠樹も長の仕事で屯所にいない。




久しぶりに単独行動か〜。


……寒いからもう一枚着てから行こうっと。




奏は自分の部屋に戻り、打ち掛けを羽織って屯所から出た。



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