誠-巡る時、幕末の鐘-
―――夕食後、大広間
「ふぅ、食った食った」
「響、今日もうまかったぜ」
「ありがとうございます」
今いる顔ぶれは、先程までいた者に、珠樹、千早、響、何故か鈴、そしてまた何故か紫翠までいる。
近藤と山南は外出中で、井上と松原は巡察中、山崎と島田も屯所内にいない。
「何でまだいるの??そして何で来たの??」
「俺がお前達が行ってる間、こいつら見といてやるよ」
「俺はただの暇潰しだ」
「とっとと帰れ」
奏は紫翠の言葉を一蹴した。
「そういえば、土方さんはどうするんですか??」
「行くぜ。お前達が面倒を起こさねぇように見張ってねぇとな」
「面倒なんて起こしませんよ」
「嘘つけ、おめぇは歩く問題製造器だろうが」
今度は奏が土方に一蹴される番だった。