誠-巡る時、幕末の鐘-



「ちょっと元老院まで行って僕の許可証もらってきてよ」


「きょ、許可証??」




許可証とは元老院から出される抜刀が許されるための大事なものだ。




「許可証がいるってことは刀抜くのか??」


「万が一だよ」


(いや、二分の一だ)




鷹と奏の考えは一致していた。


だが、それを口に出すようなヘマはしない。




「ほら、早く」


「すぐ行ってきますよっと」




鷹は夜になったばかりの空に翼を広げ、羽ばたいていった。




「人に見つかったらどうするつもりなんだろうね??帰ったらきちんと言わなきゃね」


「そうですね。色々と面倒なことになりかねませんしね」




レオンはナルと和やかに話している。



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