誠-巡る時、幕末の鐘-



響は一見無害そうな妖に触れようとしていたのだ。




(あれは無害そうな顔して、実は好物は人間の…だからな)




「……面白い」


『どこが!!? 何が!!?』




みんな口を揃えて言った。


後ろから霊に抱きつかれて卒倒しそうな奴もいる。




(気を失ったら身体乗っ取られるぞ〜?)




「近藤さん。俺、ここが気に入りましたよ。目的が早く果たせそうだ」


「そ、そうか。それは良かった。これもどうにかしてくれると嬉しいんだが」




近藤が笑顔を引きつらせながら言った。




(一般人には少々きついか。響はピンピンしてるが)



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