誠-巡る時、幕末の鐘-



奏はちらりと悲鳴の先、レオン達の方を見ると、さっと首を戻した。


見てはいけないものを見てしまった。




「や、やめろぉぉぉぉっ!!!!」


「あはははは」




精神衛生上、何が起きているかは皆様のご想像に任せるとして。


……それに九割増し酷いものにして頂ければ。



ちらりとみんなを見ると、顔をひきつらせたり、ゆっくりと視線をそらしたり、何故かへぇっと感心していたり。




「奏、悪ぃ。俺、今まであいつのことナメてた」


「俺、顔がいいから島原行ったら絶対もてるよなってうらやましかったけどよ。考え改めるぜ」


「お前よくこんなの相手して生きてたな」


「この性格に育ててくれた両親に感謝しなくては」




普段なら、何があっても動じない斎藤にまでこのように言わせた。


内容が知りたい方は奇特な方ですね。



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