誠-巡る時、幕末の鐘-
「ミエ様、レオン様が」
「頼む!!あいつを止めてくれ!!でないと俺の命が!!」
奏も藤堂も必死だ。
特に藤堂は本当に身の危険がある。
「意味分かんないけど。ま、いいや。奏の頼みだしね〜。レオン」
足取り軽やかにレオンの元へ行った。
どうやらすこぶるご機嫌らしい。
「ミエ、今、尋問中だから。邪魔しないでくれる??」
「分かってるよ。それ自体は止めようと思っていないもん」
『…………え??』
あれ??
空耳が。
「それはそうでしょ。彼女がその男を許す訳ないよ」
「奏のこと大好きなんだから。鬼切なんて奏を害する可能性があるやつを盗んだ男だよ??」
沖田と珠樹の言葉に、みんな言葉をなくした。
ミエはみんなの方を向き、にっこりと艶やかに笑う。
つまり、肯定の意だ。