誠-巡る時、幕末の鐘-
「わ、分かったわ。…奏、お願いできる??」
「分かりました」
「やったぁ!!」
澪ちゃんは満面の笑みを浮かべてミエに抱きついた。
ミエは優しく澪ちゃんの髪を撫でた。
「じゃあ、澪ちゃん。いい子にしてるんだよ??」
「はぁい!!」
「みんなのお仕事の邪魔をしちゃ駄目よ??」
「はぁい!!」
右手をピシッと挙げて元気よく答える姿に、みんな口元がほころんだ。
「じゃあ、近藤さん達によろしく」
「奏、まだ気を緩めちゃ駄目よ??」
「分かりました」
奏が頷いたのを見て、レオンとミエ、そして男を連れた鷹が屯所を出ていった。
「……あんた何してんの??」
奏は澪ちゃんと一緒に手を振っていたナルをじとっと見た。