誠-巡る時、幕末の鐘-



「わ、分かったわ。…奏、お願いできる??」


「分かりました」


「やったぁ!!」




澪ちゃんは満面の笑みを浮かべてミエに抱きついた。


ミエは優しく澪ちゃんの髪を撫でた。




「じゃあ、澪ちゃん。いい子にしてるんだよ??」


「はぁい!!」


「みんなのお仕事の邪魔をしちゃ駄目よ??」


「はぁい!!」




右手をピシッと挙げて元気よく答える姿に、みんな口元がほころんだ。




「じゃあ、近藤さん達によろしく」


「奏、まだ気を緩めちゃ駄目よ??」


「分かりました」




奏が頷いたのを見て、レオンとミエ、そして男を連れた鷹が屯所を出ていった。




「……あんた何してんの??」




奏は澪ちゃんと一緒に手を振っていたナルをじとっと見た。



< 769 / 972 >

この作品をシェア

pagetop