誠-巡る時、幕末の鐘-



「さて、私達は近藤さんに一部屋頂きました。ですが特別扱いではありません。あなた達を守るためです」




(元はといえば、こいつらが引き寄せたんだから自業自得だろうが。

部屋を一部屋もらうには丁度良い口実だ)




「俺達を…守るため?」


「そうです。私がさっきのモノや、これから来るモノを全て引き受けます。…死にたいか?」




奏の口調が最後に変わった。


恐ろしい言葉が付け加えられた。




ブンブンブン!!!




みんな凄い勢いで首を横に振った。




「ならば、私達の部屋には入ってこないように。命が惜しくなければね」




これくらい言っておけば大丈夫だろう。



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