脇役の王子様


「…あのさ、」
「ん?」
「いきなりでわりぃんだけど…、」

なんだ?
真岬はいつも口数が少ないけど、今日は妙に口ごもってるな。

「…しゅ、しゅ…」
「しゅ?」

「しゅ、朱梨さん…って可愛いよ、な///」

…、…わーおッ!!Σ(゜□゜)

真岬…
「もしかして……好き、なの?」

……

少しの沈黙が入る。
そして、

「…うん。…気になる。」

真岬の顔、超赤いんですけど。
なんか…可愛いな、こいつ。
オレのほうが照れるわ(笑)。

てか、男の恋バナとか初めて。
なんだ、なんだこれっ!
…いろんなこと聞きてえな、真岬をいじりたくてウズウズする。

でも、真岬はかっけえのになんで恋する相手がアイツなんだ?(失礼←)

「朱梨の、どこがいいの?」

「…なんつーか、…どこがいいとか、そーいうのじゃないんだ。」
「は?」



「…いつの間にか、目が追ってた。」

…マジかっ!
マジか、真岬…

お前、カッコ良すぎるよ。
なんとなくだけど、朱梨と気が合うだろうな。

「いい、良いじゃん!いいと思う!」
「…何が?」
「お前、今日部活終わったらうち来いよ。まあ1人じゃ朱梨に会いにくいかもしんねーけど、バスケ部のみんなも一緒に、さ!」
「……」
「あれ?真、岬?」

「うん…行く。」

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