洞穴咄〜ホラーナハナシ〜
『お、鬼っ!』


私をこんな酷い目に遭わせているから言ったんじゃない。


目が慣れて浮かび上がって来た影の主は、ツノを生やし、鋭い牙が口元から覗く、鬼そのものだったのだ。




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