雨よ止まないで
「鮎沢が謝る事じゃないよ。俺の方こそごめんね・・・」

「許してくれるのか?」

「許すも何も、こんな雨の中、謝りにくるなんて思っていなかったよ」



その言葉を聞いて、私はホッとした。




「体、震えているしすごい冷たいね」



碓氷は、私の体を暖めてくれるかのように優しく抱きしめてくれた。



私はそのおかげで、だんだん体温が戻ってきた。








数時間後・・・




「だんだん、止んできたね。止んだら送っていくよ」




このまま、碓氷とずっとずっと一緒にいたい・・・


お願いだから、雨よ止まないで・・・
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