Яё:set
「茂田さんカッコイイっすね!」
「いくらスキルを身に付けても“ヒラはヒラ”だけどな。」
苦笑する私に赤井は「そんな事ない」と目を輝かせた。
「ヒラの意地、見せてやりましょう!」
赤井の熱い意気込みが少し眩しかった。
そして遂に解決の糸口だろう“裏サイト”を私は見付けた。
「“フリーゲーム”ねぇ…じゃあ私達がやっているのは“推理ゲーム”か?」
「あはは!リアル版の推理ゲームですよ!」
赤井は「ゲームは得意です」と口角を上げた。
─そして始まったのだ。
私と犯人の“ゲーム”が…。
…頭の何処かで、誰かの声が聞こえたような気がした…。