Яё:set


「これを飲んで横になってください。すぐ良くなりますよ。」



私は「ありがとうございます」と言ってそれを飲んだ。



と、入口の扉が開いて白衣の女性が現れた。



「ここに居たんですか・・・“ウォン先生”」



私は心拍数が跳ね上がった。



この男が“ウォン”・・・!?



私が身を起こそうとするとウォンはそれを制した。



「横になってくださいと言ったじゃないですか・・・刑事さん。」



尋常じゃないくらい鼓動が速くなる・・・!



・・・息が・・・



「いったい・・・どうして?」



「一応ここは極秘の研究施設ですからね・・・至る所に監視カメラがあるんですよ。」



表情ひとつ変えずにそう言うとウォンはニヤリと笑った。



そして・・・視界が一気に歪んだ・・・






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