Яё:set



僕は溜め息をついてまた新聞を広げた。



「赤井刑事!」



そう呼ばれて顔を上げる。



「買って来ましたよ~あんパン!」



「ありがとう。」




何事もなかったように僕はまだ刑事を続けている。



出世?そんなもん出来るわけないと僕は学んだ。




“ヒラは所詮ヒラ”





・・・だけど・・・




犠牲になった彼の事がどうしても忘れられない。



何度も辞めようと考えたがその度に彼の事を思い出してしまうのだ。




それが刑事を続けている理由だ。




絶対にあなたの敵は僕が取ってみせます…!





そう誓って僕は・・・




いつの日か、またあの“ゲーム”にコンティニューすると決めた。










【END】


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