Яё:set



…とは言ったものの、なかなかそれらしい場所が見つからない。




無情にも過ぎていく時間に俺はまた苛立ち始める。



普通の奴等なら多分、ここで自分を落ち着けようとするだろう。



…だが俺は違う。



俺は昔から極度のストレス状態に陥ると、感情を押さえきれなかった。



今もその押さえきれなくなった感情を爆発させる。



頭の中では判っているのだ…“マズイ”と。



だがその暴走した衝動を押さえられない。



「うああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



手にしてドライバーをソファに突き立てる。



─ザクッ!…



叫びながら何度も。



─ザクッ!ザクッ!…



“出せ!!俺をここから出せ!!”



─ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!…



“俺を解放しろ!!”



─ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!…




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