Яё:set



あの時どうするば良かったんだろう…。



私は勉強したお陰で志望校には受かったけど、彼には捨てられた。



正直フラレると思ってなかった。



「好きだ」と言って来たのは彼の方だったし、落ち着いたら私の所へ帰って来るだろと思ってたの。



でも半年経ってもメールすらなかった。



そして今日、私は携帯から彼に電話を掛けた。



『お掛けになった電話番号へはお客様の都合によりお繋ぎ出来ません。』



着信拒否…。



私は愕然とした。



もう昔には戻れないのだと判った。



判ってはいるのに認めたくなかった。



“私は…どこで何を間違えたの…?”



凹んだ私を励ます人はいない。



私はひとり駅のホームに座り、行き交う人をぼんやり見てた。




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