Яё:set



「…うそ…ほ、本当に…?」




思わずにやける。




“運命の女神様”は私にチャンスをくれたんだ。



制限時間…ああ、もしかしてさっきのスクリーンセーバー…?




“3:23:57:37”



えっと…カウントダウンしてるからこれがタイマー。



だとしたら、“約4日”ってことかな?



4日で何が出来るのだろ…。




その与えられた時間の短さに落胆する。




カレンダーに目を向けた。



そこでそれが去年のカレンダーだって事に気付いた。




「…私、タイムスリップしたわけ!?」




つまり、この机に山積みになっている参考書も受験の為で…。



私はクローゼットに掛けてある制服を見て理解した。




「…私は今…中学3年生なんだ…」




私は部屋を出て居間に行くと母にキッチンから「おはよう、ミチ」と言われた。



「おはよう…お母さん…今日って何日だっけ?」



「今日?8月25日だけど…来週から新学期なのに…大丈夫?」



そうか…まだ夏休みなんだ…。



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