Яё:set




それをクリックすると、どこかのチャットルームにリンクした。




“お問い合わせ内容を書き込んで下さい。”




私は一抹の期待を胸にコメントん書き込む。




“運命の選択をしたのに結局運命が変わりません。どうして?”




“選択肢を変えたからといって、必ずしも貴方の望んだ運命に辿り着けるとは限りません。辿り着けないのもまた、《運命》なのです。”




“では、このゲームはどうしたらクリアになるんですか?”




“本ゲームは恋愛シミュレーションです。クリアはありませんが、何通りものエンディングがあります。”




…クリアがない…?




って事はベストエンディングを出せば良かったのか…



今更それに気付いてももうどうする事も出来ない。



どの道私にはベストエンディングに辿り着けなかったのだから…。



完全に私の負けだった。




悔しかった。




その悔しさは怒りとなって私を支配する。




< 44 / 146 >

この作品をシェア

pagetop