Яё:set
何を“お願いします”なのか解らなかったけど、ボクはお医者さんにお泊まりになった。
ウォン先生はボクに「寂しいかい?」と聞いた。
「ラリーが居るから大丈夫!」
ボクはウォン先生にラリーを紹介した。
ウォン先生もラリーに「よろしく、ラリー」と挨拶をした。
ボクとラリーは長くて白い廊下を歩いて“No.34”と書かれた部屋に連れて行かれた。
「ここで“まちがいさがし”するの?」
「そうだよ。これは先生が考えた“まちがいさがし”のゲーム機なんだ。」
そのゲーム機は凄く大きいんだ。
でもテレビもなにも無くて、そこには大きな椅子があっただけ。
ウォン先生がそれに「座って」と言うからボクはそのゲーム機の椅子に座った。
そしたらウィーンッて音がして、上から蓋を被せられた。
ちょっと怖かったけど、「大丈夫だよ」ってウォン先生の声が聞こえたからボクは泣かなかった。