Яё:set




お世辞にも綺麗とは言えない部屋だったが、一晩だけだし野宿するより何倍もいい。




私は弓と矢筒を降ろすとベットに寝転んで足を投げ出した。




シンも私の枕の上で同じように足を投げ出してる姿がかわいい。




「なんとか今日を無事に乗り切ったね~」




「強い敵と遭遇しないで済んだからね~…折角だから貨石があるうちの武器を強化した方がいいかもね。」




そう言われ、私は壁に立て掛けていた弓に視線をやる。




特に痛んでる様子はないが、確かに威力は大した事ないかもしれない。




今日相手にした敵ですらちょっとヤバイ場面もあったし。




「とりあえず、今は1時間だけ休ませて…」




そう言うと西日の心地よい暖かな日差しを浴び、あっという間に夢の中に落ちて行った。






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