Яё:set
私はその様子を笑いながら眺め、湖のほとりで顔を洗った。
「あ~気持ちいい!」
「フウカもこっち来いよ~!」
「え!?…わっ私はいいよ!」
いくらゲーム内だからといっても服のまま湖に入るのは抵抗があった。
…だって、レイジと一緒にとか…緊張するし…。
「フウカ、この実美味しいよ!」
シンが茂みの中から私にそう声を掛けた。
「食べたの!?…毒でもあったらどうすんのよ…」
でもシンが見つけた実はまるで野イチゴのように真っ赤に熟れていて美味しそうだ。
恐る恐る私も1つ摘み取って口に入れた。
「ホントだ…!美味しい!」
私とシンが夢中でその実を摘んでいると、レイジが魚を捕っていた。
私達は焚き火をして魚と木の実で早目の夕飯を取った。