夏の記憶
美咲の視線
それは3か月前。
タケルと同じクラスになったことがわかった、中学3年生の4月。
その頃のわたしとタケルは、タケルがバスケ部の朝練の為に朝早く家をでるため、
隣に住んでいるにも関わらず学校以外ではほとんど顔を合わせることはなかった。
でも以前とは少し違った。
以前は学校であっても周りの目を気にしてほとんど話す事なんてなかったけど、
中3のあのクラス替えの発表の日以来、教室でよく話すようになった。
わたしがタケルの席に行く事もあるし、タケルがわたしの席にくることもある。
バスケ部の朝練の影響か授業中よく寝ているタケルは、
小テストが近づくとわたしにテスト範囲を聞きに来る事が多かった。
タケルと一緒にわたしにテスト範囲を聴きにきたのは、見城幸助(けんじょうこうすけ)。
こーちゃんはタケルの友達で、梢と同じの弓道部。
わたしたちは休み時間になるとよく4人で話していた。
今思えば…
わたしたちの学生生活の中で、あの時が二人の一番幸せな時期だったのかもしれない。
あの子の視線に気がついたのは、GWに入る少し前、まだ肌寒さが残る日があった頃だった。
タケルと同じクラスになったことがわかった、中学3年生の4月。
その頃のわたしとタケルは、タケルがバスケ部の朝練の為に朝早く家をでるため、
隣に住んでいるにも関わらず学校以外ではほとんど顔を合わせることはなかった。
でも以前とは少し違った。
以前は学校であっても周りの目を気にしてほとんど話す事なんてなかったけど、
中3のあのクラス替えの発表の日以来、教室でよく話すようになった。
わたしがタケルの席に行く事もあるし、タケルがわたしの席にくることもある。
バスケ部の朝練の影響か授業中よく寝ているタケルは、
小テストが近づくとわたしにテスト範囲を聞きに来る事が多かった。
タケルと一緒にわたしにテスト範囲を聴きにきたのは、見城幸助(けんじょうこうすけ)。
こーちゃんはタケルの友達で、梢と同じの弓道部。
わたしたちは休み時間になるとよく4人で話していた。
今思えば…
わたしたちの学生生活の中で、あの時が二人の一番幸せな時期だったのかもしれない。
あの子の視線に気がついたのは、GWに入る少し前、まだ肌寒さが残る日があった頃だった。