夢幻-ゆめまぼろし-
「あの...。」

「あ、はい。
あれ...?」


突然後ろの方から
声をかけられた。

でも、
振り向いても
誰もいなくて。


「ここですっ!!」

「うわっ!!」


下から誰かに引っ張られて
こけそうになってしまう。


そこにたっていたのは
小柄な女の子だった。

階段をのぼっていたせいもあって
全然と言ってもいいぐらい
気づかなかった。


「あ、
ごめんなさい、
脅かすつもりは
なかったんです。」


私はなぜか、
謝られて...


「そのまえに、
小さすぎてごめんなさい。」


とまで、謝られた。


「いや、
こちらこそ、失礼しました。」


「あの、
天文科ですよね?」


「あ、そうです。」


「よかったっ♪」


よかった??
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