夢幻-ゆめまぼろし-
「2年音楽科。
河村輔(かわむら たすく)。
よろしく。」
ふと顔をあげると
どこかで見たことのある
顔だった。
...?
?!
もしかして!!
「あの、
この間の方...ですか?」
「うん。」
輔先輩は
普通に答えた。
「えー!!
この間って何??
教えてよー★」
千亜稀先輩が
ピョンピョンはねながら
私の腕を
がっちりつかんで離さない。
「なんでもねぇよ。
離してやれ。
困ってんだろ。」
「あぁあ、
河村のケチー、
バーカ。」
「はいはい。
それはお前な?」
そういうと
カメラをもって
部室を出ていってしまった。