ヤンキー君はトキメキ製造機
靴箱の前で上履きを履き替えていると
「東条!!!!」
「・・?あっジュンジュ!!」
「大会もうすぐだな」
「だね~。ジュンジュは前話してた彼女と花火でも行くの?」
「前って…ああ、視聴覚室でか。あれは失言だったな~」
「ふふっ、いいこと聞いちゃった♪」
「・・・まあもう別れたんだけどな」
「えっ」
「お見合いの話が持ち掛けられてるらしい。なにげ良いとこのお嬢さんだしな」
「そっかー、ジュンジュでも失恋するんだね」
「失恋じゃないわ。てかお前急激に生意気になったぞ」
「ジュンジュも標準語上手くなったじゃん」
「だから上から目線や・め・ろ」
2人で顔を見合わせてククッと笑った。