ヤンキー君はトキメキ製造機



「東条には好きな人いるんか?」


・・・・・・剛志朗

頭のなかをよぎった懐かしい名前

「い・・・・るのかな」

それを聞いたジュンジュは目線を下にそらした

「そっか。」
「・・・うん」

「東条。

東条がそいつに抱いてる感情はなんだ?

そいつの一つ一つが愛しくて
全部ひっくるめて好きって
そう思ったことあるか?
自分の事は後回しで
なにがなんでもそいつを優先したいと思ったことあるか?

俺はある。
俺は東条に対してそう思ってる。
教師として言ったらいけない事も分かってる。

でも、そうゆう理性とかぶっこわすんが恋じゃないかって思う

遠慮なんかしたくない

あんな、東条。
人間は結局自分が可愛いんだぞ

・・・・なんかクサイ事言っちゃったけどな」


・・・・理性ぶっこわす。
遠慮なんかしなくていいのかな?

わたし。
私やっぱり剛志朗が好きだよ

自分の気持ち押さえて苦しむのは嫌だよ

「ジュンジュ・・・」

「ん?」

優しく私を覗きこむジュンジュに
泣きそうになる

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