ヤンキー君はトキメキ製造機
次の日からなんだかなにをするにも張り合いがなくなった
それはまるで、心にぽっかりと穴があいたように
「芽亜〜」
剛志郎・・・・・!
満面の笑顔で話しかけてくる剛志郎になんだかムカつく自分がいた。
剛志朗・・・私、見ちゃったんだよ・・・
上手く笑顔が作れないよ・・・
・・・!?やだ、涙出そう!!
「なに」
自分でもビックリするくらい不機嫌な声が出た。涙が出そうなのを悟られたくなくて隠すように下を向く
「そんな言い方ないだろ~友達だろ?」
[と も だ ち。]
前までの私なら嬉しくて飛び上がってたかもしれない
でも、今は違う
友達なんかじゃなくて、もっと・・・・
私、どんどん我が儘になってく。
私、どんどん欲張りになってく。
こらえきれずに溢れ出てきた涙。
嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ
見られたくなくて走って廊下に出た。