同棲同名
絶対 冗談だよね?
そうだよね!!
一人で自問自答を繰り返してると
「そんなとこに突っ立ってないで中入れば?」
そんなこと言われても素直に入ることが出来ないでいると、
男の人はふって笑いながら言う。
「そんなに警戒しなくていいよ。別に恋愛感情で同居するわけじゃねぇし。」
やっぱり同居することは本当らしいことを言う。
お母さん・・・
なんてことをするの!!
「はぁ・・・・。分かりました。入ります。」
溜め息をはいて男の人を見ると、無表情のまま自己紹介をし始める。
「俺は夜城 美哉だ。高1でお前と同じ高校だ。」
「同じ高校なの!?」
「そうだよ」
驚く私にはもう一つ思うことがある。
私と同じ名前・・・
――――――・・・・・・
まさかね!
性格全然違うんじゃん!
それに私の前から消えた“みやくん”がここにいてもう一度私の前に現れるはずがない。