同棲同名
―10年以上前―
まだ小学校に入る前、私は近所に親しい友達がいなくて、いつも1人で小さな公園に行ってた。
その公園は遊具があんまりなくて殺風景。
その頃はお母さんも働いてたから家は寂しい。
だから公園のベンチで誰かを待つ。
そんな毎日を過ごしていたとき、いきなり君が現れたんだよ。
その日も私はベンチに座っていた。
そしたら君が笑いながらこっちに来て
「僕は、みや!君は?
1人なら一緒に遊ぼうよ!」
って言ってくれて、私はとても嬉しかったんだ。
「私も宮なの!同じだね!」
それから私たちは毎日遊んだ。