私の秘メゴト (仮)
――悠妃(ゆうひ)…
黒いマントを着た小さな少年。方には黒いウサギ?が乗っている。
彼は私が襲われていた所を助けてくれた。
外見とは裏腹でとても強く一撃で倒した。
凄い、それしか思い浮かばなかった。
「んー見事な飛びっぷり。」
私はポカンとしていると、
「大丈夫かい?お嬢サン。」
と聞いてきた。
キレイな男の子にしては高い声。やっぱりまだ子供なのかな?
『…あり、がとう…ごさい、ます。』
と、止まり止まりにだけど言った。
「ごめんね、僕が早く来ていれば。」
ぽんっと頭に感触が、思わずビクッと体が動く。
そうだ、この子も一応男なんだよね。男嫌いな私が今日でもう近寄りたくない存在になっていた。