私の秘メゴト (仮)




――――――――…


…みたいな?



そして何故か予定が早まって…まあ、最初っから早かったけど…。

その日の夕方に荷造りを仕方なく、し・か・た・な・く!終えた後、何故か外にほっぽられた。


「もう荷物もミオがあっちに着く頃にはあるから大丈夫よ~。いってらっしゃい♪あ、それから着いたら紙があるはずだからなるべくそれに従ってね?じゃ頑張って♪」


なんて、長いエールを送ってくれた。

ていうかなんで僕より荷物の方が速いの?


………?疑問だね。


それからは、ジェット機でビューンて来た、て感じ。


























『さて、僕の家とやらに行こうか?』


《キュー》


は?何?と思ったことだろう。

僕の相棒のクウ。先がとがった長いウサギの様な耳、黒く、少し胴長で別に短足というわけではないが、まあ、とりあえず短くはない足の小さい体。その背中には対になって羽の模様。そして、額には赤色の石の様なものがある。瞳も赤。


とまあ普通の動物じゃない。


そんな普通の動物じゃないクウと家に暮らし始めたのは3ヶ月前。



その時の事は良く覚えている。


友達の家に遊んだ帰りに寄り道しようと思って木が沢山ある公園に行った時、妙な鳴き声が聞こえてきて、探したらこの子がいた。

母さんにクウを見せたら、驚いた顔をして、


―――「…とうとう、時が…来て、しまったみたいね。」

と、小さな弱々しい声でそう言った


ま、なんの事だか分からず僕はスルーしたけどね。





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