『白雪姫♀♂王子様』
「紹介したい人?」
私は、アンナに紹介したい人がいる。と言われた。
ロンドンに住んでいる、私と同い年の日本人らしい・・・。
「でも、どうして?」
「あなたを知ってるみたいよ?」
それは、私が皇堂の人間だからでしょう?
良く、いろいろな所に顔出してるし。
「まぁ、とりあえず会ってくれる?」
「・・・。分かった。会ってみる」
じゃあ、今部屋に来させるね。と言うと、アンナは上機嫌で彼を迎えに行った。
――コンコン
「どうぞ・・・・?」
私はてっきり、アンナと一緒なのかと思っていた。
でも、彼はゆっくりドアを開けて、私を見ると、ニコリと笑った。
極上の天使の笑みで・・・・・・。
「はじめまして。
じゃ、無いんだよな・・・」
私は意味が分からず、首をかしげた。
「久しぶり。白雪姫」