『白雪姫♀♂王子様』
『白雪姫』
その言葉に俺は反応した。
「どんな人でした・・・?」
「そうだな。少女はボソッと呟いていたよ。ここには来た事あるはずなのに、思い出せないと・・・・。」
「えっ・・・?」
『王子様みたい~』
なんだろう。俺も知っている気がする。
ロンドンには来た事ある。でも、もっと昔に・・・
はるか昔に・・・・。
「少女と少年は似ているな。
想いがあるはずなのに、伝えようとしない。
いいのかな・・・それで」
「でも・・・」
「相手がいるかも知れない?
それはそれでいいじゃないか。
伝えないで終わってしまうのと、伝えて終わる。どちらがいいかなんて、見えている事では無いか・・・?」