『白雪姫♀♂王子様』
タクシーの運転手はそう言うと、ある場所で車を止めた。
「偶然だな。あの少女だよ」
俺は運転手が指差したほうを見た。
それは、その姿は・・・・
「白雪」
「なぁ、白雪姫みたいに綺麗だろう?
俺は昨日から彼女のおかげで、テンションは・・・」
俺はすぐさまタクシーの運転手に金を払って、タクシーを降りた。
「しらッ」
俺には気づかず、横にいる男と笑っている。
「あいつの婚約者って事か・・・」
俺はあいつを睨んでいた。
「そういえば・・・あの男は誰なんだ?皇堂家とつりあう家・・・?あるか?そんな家・・・」
考えてみれば宰了亜季もだ。
宰了グループなんて知らない。
会ったことも無いし、パーティーでも会ったことないぞ・・・?
「あの男も・・・知らない・・・」