『白雪姫♀♂王子様』
「しかし。早かったな」
「探偵事務所を経営している娘に、その言葉はご法度よ」
ユウキはそう言うと、茶封筒を俺に渡した。
「あなたも変な女と婚約者なのね」
「はぁ・・・!?」
「早く見てくれる?
ショッピングに行きたいから」
俺はすばやく封筒の中身を見た。
「嘘・・・・だろう??」
ユウキは俺の顔を見て笑うと、腕を組んだ。
「何を考えているのかしらね。
あんたらの両親は・・・・・」
ユウキはニコリと笑うと、買い物に行ってしまった。
「何を・・・・考えてやがる・・・・」
【陵斗Side終】