『白雪姫♀♂王子様』



【陵斗Side】



「今日もパーティーか」



俺は机に顔を伏せた。



「失礼しますよ」



「人が沈んでるっていうのに、躊躇ナイ執事だ」



俺は顔を上げて、椅子から立ち上がる。


黒木にあからさまな作り笑いを見せて、何?と聞く。



「お客様です。通しますよ?」



「本当に躊躇ナイな~」



俺は黒木の後ろを見た。



俺は作り笑いでさえ出来なくなった。



黒木を軽く睨むと、黒木の口元は動いていた。



「進むためには、大切なのではありませんか?」





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