『白雪姫♀♂王子様』
俺は亜季を睨むと、亜季は涙を零していた。
「鈴木亜季。もう帰れ。
お前がいて、いい世界じゃない」
「分かって・・・ます。
大道寺家という家に、婚約者として入れて、本当に嬉しかったです・・・」
「だから?」
「もし、私が本物のお嬢様だったら・・・婚約者として認めてくれた?」
俺はフッと笑うと、亜季を見た。
「そうだな・・・白雪よりも、早く出会っていたら・・・受け入れていた・・・なんて言うとでも思ったか?」
すると亜季は頷きながら笑っていた。
「そうだね。あなたは受け入れて無かった・・・白雪さんだから・・・でしょう?欲しいなら、欲しいって言えばいいじゃない。御曹司なんでしょう?」
「御曹司に対しての偏見だな」
俺は亜季から視線を外した。
「そうだな・・・。
欲しいなら求めればいいのにな。
なにやってんだか・・・俺は・・・」