『白雪姫♀♂王子様』
嘘・・・。
どうして?
「白雪。私の直感で、白雪は陵斗くんを好きになる。そう確信してたの。でも、お金持ちって変に強がりだから、婚約者だからしょうがない。そう思って欲しく無かった。ちゃんとスキっていう気持ちを感じて欲しかった。傷ついて、痛かったでしょう?ごめんね。白雪。陵斗くん・・・。」
私の頭を撫でるお母さん。
私は涙を止められなかった。
「あの誘拐は、本当に誘拐だったのよ。私がぶっ飛ばしたけど」
「えっ・・・・。光美さんが考えたんじゃ無くて・・・・?」
「あんな怖い思いはさせないわよ。光芽お兄ちゃん以外は」
さらっと・・・なんか言わなかった?
き、気のせいだよね?
「騙してごめんなさい。」
「ごめんなさい。白雪さん」
紳吾も亜季も私に頭を下げた。
「じゃあ・・・私・・・」