『白雪姫♀♂王子様』
「おい。終わったぞ」
重たい瞼をあげると、目の前には陵斗がジィーと見つめていた。
「おわっ!びっくりした」
おかげさまで目がパッチリだ。
「白雪さんったら、光芽さんの時も寝ていらしてたわ」
だって、待ってるのって、つまらないんだもん。
お父さんは忙しいし、お母さんは一般人だから、なんか・・・。
「結衣さんも来たわよ。
パーティーのドレスを私が選んだのよ!
あと、お化粧も。
今はメンズしかやってないけど」
そうだったの!?
初めて知った・・・・。
「あぁ。服の見立てありがとうございます。
では、失礼します。気に入ったので、またきます」
「ありがとう。お客様リストに入れとくね」
「大道寺陵斗でお願いしますよ」