『白雪姫♀♂王子様』




目を開けると、そこは真っ暗で・・・。



「ドコ・・・ここ」



誘拐されたから、もっと手を縛られたり、足を縛られたり、口をガムテープで・・・。



「初めて、金持ちの権力を使ったわ」



突然光が目に入る。


すると、その光に負けないくらいの人が立っていた。




「えっ・・・・!?」



「やっぱり、金持ち過ぎるっていうのは、悪いことね。
もし、私じゃナク、本当に悪い人だったら、白雪姫はもっと泣いたのかしらね」




彼女は私の涙をハンカチで拭くと、ニコリと笑った。



「まっ、権力が有り余ってるのは、兄貴だけど」



あと、あなた達、家族もねとウインクしながら言う。


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