『白雪姫♀♂王子様』
「お久しぶりです。白雪さま」
「久しぶりです。
お願いがあるの・・・。
雪夜が英才教育を受けていた場所と、その時いたお嬢様やお坊ちゃまを調べて。
あと、大道寺陵斗のとこも、同じように」
「場所は、一緒では無いのですか?」
「それが分からないから、お願いしているんです。
そうですね・・・早目にお願いします。」
私は深くお辞儀をした。
今はみんな理由を聞かないでくれている。
何故そんな事が知りたいのか。
何故、今になってこんな権力を使うのか・・・。
「白雪さまのために、全力で調べます」
「お願いします・・・・」
私は、スーツの男たちが出て行くのを見送ると、ソファーに腰を落とした。
ごめんなさい。お母さん。
お母さんとの約束を、もう一度破ります。
「そういえば、私の初恋の人って、誰なんだろう・・・。
陵斗・・・なの???」