『白雪姫♀♂王子様』



微笑みながら言う結衣を抱きしめて、すぐに離した。



「うつしちゃうと悪いな」



「光芽?」



「風邪じゃ無かったら、襲ってたのにな」



結衣は顔を真っ赤にすると、早くお風呂!と軽く怒鳴られてしまった。



「結衣。」


「何?」



「白雪の事・・・なんだけど」



すると結衣は、俺にピースをした。



「大丈夫。分かってるから。
それに光美ちゃんもいるんでしょう?
大丈夫よ。彼女も権力を使うような人じゃないって、光芽から聞いてるから」



結衣は、俺の妻になっても、俺の金を無駄に使わない。


俺が心配するくらい。



彼女の生活環境もあったと思うのだが・・・。



「もうちょっとでニューヨークの仕事も片付く。
そしたら、日本に戻ろうか」




【光芽Side終】




< 94 / 161 >

この作品をシェア

pagetop