『白雪姫♀♂王子様』
微笑みながら言う結衣を抱きしめて、すぐに離した。
「うつしちゃうと悪いな」
「光芽?」
「風邪じゃ無かったら、襲ってたのにな」
結衣は顔を真っ赤にすると、早くお風呂!と軽く怒鳴られてしまった。
「結衣。」
「何?」
「白雪の事・・・なんだけど」
すると結衣は、俺にピースをした。
「大丈夫。分かってるから。
それに光美ちゃんもいるんでしょう?
大丈夫よ。彼女も権力を使うような人じゃないって、光芽から聞いてるから」
結衣は、俺の妻になっても、俺の金を無駄に使わない。
俺が心配するくらい。
彼女の生活環境もあったと思うのだが・・・。
「もうちょっとでニューヨークの仕事も片付く。
そしたら、日本に戻ろうか」
【光芽Side終】