septcouleur
「友里!!」
だって、こんな彼の笑顔、
私は見たことがないもん。
私たちの目の前で彼らは熱い抱擁をかわし、ふれるだけのキスをした。
「あいかわらず、らぶらぶやのー。ヒューヒュー♪」
「恭ちゃん!」
「友里香ー元気にしとったか?」
「うん。でも恭ちゃんそれ先週も聞いたよ。」
くすくすと笑う彼女を舜一君は隣で愛しそうに見つめている。
彼女が少し後ろにいた私と愛華に気付いたようだ。
大きな瞳と目が合う。
「舜、お友達?」
「あぁ。同じクラス。」
「左のショートヘアの子が美香ちゃんで、右の茶髪が愛華だよ。」
恭祐が楽しそうにそう言った。