septcouleur
叔父さんは中小企業の会社の部長をしており、家はお金持ちとはいわないがそれなりに裕福な暮らしをしていた。
だから私が高校進学とともに、家を出て、一人暮らしをすると言ったとき反対されなかった。
そして毎月高校生にしては多いくらいの仕送りが振り込まれる。
高校に入学するすこし前、私は塾をやめた。
叔父さん、叔母さんには反対されなかった。
もともと私には興味がなかったのかもしれない。
私を塾に通わせたのは家から離れた進学校に行かせるためであり、世間体を気にしてのことかもしれない。
そして、私は例年よりすこし暖かかった春、
桜高校に入学した。