septcouleur
嫉妬
舜一君と友里香ちゃんの家を訪ねてから一週間が過ぎた。
とくにこれといった出来事はなく平和な時間が流れている。
そして今日は水曜日。
彼は愛しの彼女に会いに行くため、
今日も早く帰る。
足早に教室をあとにする彼の背中を見て、
なんだか苦しくなった。
胸がぎゅーって締め付けられるような感じ。
友里香ちゃんは彼の彼女で、
舜一君は彼女の彼氏で、
一週間に一回会える水曜日を舜一君が楽しみにしているのは当然のことなのに、
私のもやもやは消えなかった。