septcouleur
私は友里香が百合姫だと言われて、驚きはしなかった。
彼女の容姿はもちろん、
彼女をまとう雰囲気までもが誰よりも美しかったから・・・。
休憩に入ったのだろうか。
彼女がこちらに向かって歩いてくる。
「たく先輩遅いですよー。」
友里香は怒ったようにぷくっと頬を膨らませる。
そんな彼女を見て、西宮さんはにこやかに言った。
「ごめん、ごめん。でも友里香ちゃんにお客さんだよ。」
西宮さんはほらっというように私の背中を押す。
「愛華ちゃん?」
友里香は驚いたようだ・・・。
大きな瞳が私をとらえ、ぱちぱちと瞬きを繰り返している。
すぅー。
大きく息を吸って私は友里香に向かって話し始めた。
「あのね...............」
≪愛華SIDE終わり≫