変わらない約束



「ちょっと、柚榎!
どこに行くのよー!」


気づいたら私は
勝手に歩いていた─


きっと何かがある
きっと誰が呼んでいる


そんな気がして
勝手に体が動いていた。


「西本願寺、西本願寺─?」


ひとりでつぶやいていた
何かが解る気がした。


これから起こる全てのこと。
始まりのこと。


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