もしも雪なら

今更、何と向き合うんだよ

つか、向き合って来たのに壊されてばっかで

そのたびに俺が何度も修復して
約束したのに破られて、サヨナラ言わせたのは向こうだし






「ガクちゃん…」


「なに」


「もう辞めよ。そういうの」


「…」




もう終わった事だと思ってた




「ガクちゃんは間違ってない。いつも正しい。
だけど、相手のこと考えてあげた?」



「考えたよ」


「ダメだよ…ちゃんと不安取り除いてあげないと…」


「…」




俺が勝手に終わらせてたんだな…





「ガクちゃんが考えた通り、その通りに進めるほど強く結ばれてなかったはずだよ…

誰かが横切っただけでぷつりと切れちゃうくらいに…」



「…あの子はそんなんじゃないよ」



「ねぇ、ガクちゃん。何も見えない世界で何を頼りに進めばいい?

真っ暗な闇の中で足下を照らす光りは君の言葉。

君の一言が暗闇にも光りにもなること、
君は知ってたよね…?」





あの時

千梛と別れた時


アイツの為だと思ってた。

でも、それは間違いだったんだな…
< 28 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop