もしも雪なら
今更、何と向き合うんだよ
つか、向き合って来たのに壊されてばっかで
そのたびに俺が何度も修復して
約束したのに破られて、サヨナラ言わせたのは向こうだし
「ガクちゃん…」
「なに」
「もう辞めよ。そういうの」
「…」
もう終わった事だと思ってた
「ガクちゃんは間違ってない。いつも正しい。
だけど、相手のこと考えてあげた?」
「考えたよ」
「ダメだよ…ちゃんと不安取り除いてあげないと…」
「…」
俺が勝手に終わらせてたんだな…
「ガクちゃんが考えた通り、その通りに進めるほど強く結ばれてなかったはずだよ…
誰かが横切っただけでぷつりと切れちゃうくらいに…」
「…あの子はそんなんじゃないよ」
「ねぇ、ガクちゃん。何も見えない世界で何を頼りに進めばいい?
真っ暗な闇の中で足下を照らす光りは君の言葉。
君の一言が暗闇にも光りにもなること、
君は知ってたよね…?」
あの時
千梛と別れた時
アイツの為だと思ってた。
でも、それは間違いだったんだな…